- 子宮内膜の厚さと着床率は関係があります
- 子宮内膜が薄いと流産しやすい?病院でも見解が分かれています
- 大事なのはホルモンが十分にあること。足りないホルモンは補充すれば解決!
- 無事に妊娠したら赤ちゃんの力を信じよう!
- 子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
子宮内膜の厚さと着床率は関係があります
子宮内膜が薄いと着床しづらいことが統計上分かっています。では着床に成功した赤ちゃんは無事に育つのでしょうか。
ここから先は不安になる話もあるので、妊娠中の方は気をつけてご覧下さい。
凍結胚の体外受精による妊娠継続率と出産率は子宮内膜の厚さで変化することが統計上判明しています。
子宮内膜の厚さが9~14mm(386名)のグループは妊娠継続率が27%、出産率25%になりました。子宮内膜の厚さが7~8%(386名)の妊娠継続率は16%、出産率は14%になりました。
着床までは難しいものの、こちらの統計では子宮内膜の厚さに関わらず2%の流産という結果になりました。子宮内膜に根付いてしまえばあとは赤ちゃんの資質次第で育つことが分かります。
とても悲しいことですが初期の流産は赤ちゃんの側に原因があることが大半です。
習慣性流産(何度も連続して流産してしまうこと)の場合は母体にも問題があることもありますが、初期流産は赤ちゃん側に遺伝子疾患がある場合がほとんどです。
もし悲しい結果になっても必ず前向きになれる日は来ます。お腹に来てくれたことに感謝して日々を過ごすことをお勧めします。
少なくとも子宮内膜が薄いというだけの理由で流産することはあまり考えられないと推測します。ただし子宮内膜が薄い原因がホルモン不足の場合は別です。
特に高温期を支える黄体ホルモン(プロゲステロン)が不足すると妊娠継続が難しくなり、初期流産の原因になります。
黄体ホルモンには子宮内膜を厚くする作用はありませんが、エストロゲンが作った子宮内膜をフワフワに仕上げる働きがあり、間接的に子宮内膜を僅かながら厚くします。黄体ホルモンが足りない場合は一定期間ホルモン剤を使うことで流産を回避できます。
子宮内膜が薄いと流産しやすい?病院でも見解が分かれています
子宮内膜が薄いと流産しやすいか否かは医師によっても見解が分かれています。
はっきりと関係すると言う医師もいれば着床さえすれば関係ない、あとは赤ちゃんの力次第と言う医師もいます。
素人ではどっちだと言いたくなりますが、どんな事柄でも見解が分かれるのは医学の世界ではよくあることです。医師も自身の経験や他の医師との情報交換、学会論文をもとに見解を築くので、医師によって経験や情報量が違う以上は様々な見解が出て当然です。
本気で知りたい場合は医師の意見よりも論文を直接読むほうが混乱しないかもしれません。論文は有料(一部は無料)で公開されています。多くの論文は英語なので英語読解力が必要ですが、日本語の論文もあります。
はっきり分かっていることは「子宮内膜が薄いと着床しにくい」こと、そして「ホルモン不足は初期流産の原因になる」ことです。
子宮内膜も治療や生活改善で厚くなることもありますが薄いままのケースも少なくありません。自分ではどうにも改善しづらいことには思い悩まないほうが賢明です。
大事なのはホルモンが十分にあること。足りないホルモンは補充すれば解決!
流産の原因が赤ちゃん側(遺伝子異常)にある場合、現代の医学では為すすべがありません。現在の医学はまだ(人間を含む)多細胞生物の遺伝子を正常な遺伝子に変える技術はありません。
しかし母体が原因になる黄体ホルモン不足はホルモン剤で簡単に改善します。
流産予防に黄体ホルモン剤を使うことで流産を防ぎ、健やかな成長を促します。黄体ホルモン不足は血液検査ですぐ判別でき、医師はその数値を見てホルモン補充治療の是非を判断します。
黄体ホルモンは子宮内膜を改善する力もあります。着床までは子宮内膜をフワフワにする作用がありますが、妊娠したら妊娠継続の下支えになります。
病院によって異なりますが、黄体ホルモン剤は注射で打つ場合が多いようです。黄体ホルモン剤はネバネバしているので注射は痛いですがダイレクトに体内に注入できるので効果が高く、ホルモン不足を強力に改善します。
ある程度の周期になれば胎盤からhCGというホルモンが急激に増えて妊娠が安定します。そうなれば黄体ホルモン注射から卒業できます。しばらくの間は痛いかもしれませんが赤ちゃんのためにも頑張って治療しましょう。
無事に妊娠したら赤ちゃんの力を信じよう!
子宮内膜が薄いと着床しにくくなりますが、着床しないわけではありません。5が3くらいの確率になるだけで、ゼロになるのではないのです。
薄い子宮内膜でも意に介さず着床できる力強い赤ちゃんはたくさんいます。そして着床さえすればあとは赤ちゃんの力でぐんぐん成長します。
前述の論文では子宮内膜の厚さがどうであれ流産率は同じでした。薄い子宮内膜でも根付ける強い卵が子宮内膜が薄いというだけの理由で育たないという理由はありません。
ホルモン不足の場合はホルモン剤などでサポートをしつつ、無事に育つことを信じましょう。前向きになることで緊張がほぐれて血流が改善し、胎盤へ多くの血液を送ることができます。思い悩むと血管が縮み、胎盤へ流れる血流も減ってしまいます。
血流が足りないと赤ちゃんが兵糧責めになりかねないので、過度に不安にならない心構えが大事です。
子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
子宮内膜が薄い私にとって、排卵のチャンスを無駄にしないことが何より大事でした。受精卵が子宮内膜に着床するには、子宮内膜がふかふかのベッドのように厚くなっていないとダメなんです。
限られた排卵のチャンスを逃さないためにとても大切なのが、子宮内膜を厚くして着床環境をしっかり整えておくこと。
受精卵が着床するには、子宮内膜が厚くふかふかになっていないといけません。
せっかく精子と卵子が出会えても子宮内膜が薄いと着床できず妊娠には至らないのです。
多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?
元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は妊娠を考えはじめた時から服用しましょう。
参考元:浅田レディースクリニック
葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる
妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。
そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。
安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね・・・
特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。
私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。
このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。
子宮内膜が薄かった私が大切にした葉酸サプリの選び方を紹介しています。