- ホルモン不足で子宮内膜が薄いと排卵障害の可能性も
- 排卵前は子宮内膜が育つ時期だけど、薄いということは・・・
- 排卵期でも子宮内膜が薄い理由は?
- 排卵後は子宮内膜は薄いままで、ほとんど育たなくなります
- 子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
ホルモン不足で子宮内膜が薄いと排卵障害の可能性も
子宮内膜が薄いことと排卵トラブルは必ずしもイコールではありません。血行不良で子宮内膜が薄い場合は、ただちに排卵トラブルを起こすわけではありません。
しかし過度な冷えや血行不良は血管を縮み上がらせ、自律神経を乱すことがあります。自律神経が乱れるというのは、ホルモン分泌の指令を出す視床下部という部分が正常な判断が下せないことです。
ホルモンバランスが乱れるとうまく排卵できなくなることがあります。子宮内膜が薄くてもそれだけが理由で排卵障害を起こすわけではありませんが、危険な兆候だと思ったほうが良いでしょう。
排卵障害の理由は様々ですが過度なダイエットによる飢餓から発症するケースが目立ちます。人体は飢餓状態になると生命維持を最優先し生殖機能を後回しにします。その一環で生理が止まり、排卵も起こらなくなってしまいます。
摂食障害を改善することは難しく、たとえ改善しても生殖機能を取り戻すのに時間がかかることがあります。クロミッドなど排卵促進剤を使うことで排卵機能を回復していきましょう。
同じく、急激な肥満も排卵障害を促します。痩せ体重が医学的な正常体重に増えることは妊娠率を上げて大変良いことですが、医学的にも肥満とされる体重まで増えるのは問題です。
排卵障害の原因はとても多く、摂食障害以外にも
・卵巣の中に卵子予備群が多すぎてうまく卵子が育たない多嚢胞卵巣症候群
・甲状腺の異常
・黄体ホルモンが不足する黄体機能不全
・卵胞が割れず卵子が排出できないLUF
・乳を出すホルモンのプロラクチンが多い高プロラクチン血症
・卵巣の中の卵子予備群が成長しない卵巣性無排卵症
など様々です。
治療法も様々あり薬の服用や外科手術などで改善を試みます。改善が難しい症状もありますが新しい治療法も次々と編み出されています。
たとえば多嚢胞卵巣は改善が難しい症状でしたが、メトホルミンという糖尿病改善薬を使うと改善しやすいことが分かり治療に用いる病院もあります。メトホルミンの多嚢胞卵巣治療は保険が適用されないので、薬は実費になります。
参照元:「新しい排卵誘発治療」より
排卵前は子宮内膜が育つ時期だけど、薄いということは・・・
生理で子宮内膜がすべて排出されると女性ホルモン、エストロゲンの力で子宮内膜を再び作り直します。エストロゲンは排卵期の直前まで多く分泌し、子宮内膜を育てます。
しかし、エストロゲンの力が弱いと排卵前になっても子宮内膜が薄いままになります。更年期になるとエストロゲンの量が減り、子宮内膜がなかなか育たなくなることがあります。
ある程度の年齢になれば仕方ないのですが、大豆イソフラボンの摂取である程度改善することが期待できます。
大豆などマメ科植物に含まれるイソフラボンはエストロゲンに似た作用を起こすことが知られています。しかし大豆は消化が難しく、煮豆や豆腐、豆乳などではうまく消化吸収できない体質の方もいます。
納豆やテンペ(東南アジアで食べられる発酵させた大豆の固まり)、醤油、味噌など発酵させたものは消化吸収がしやすくイソフラボンも吸収しやすくなります。テンペは臭みもなく円やかな味わいで食べやすいので、納豆が苦手な方にお勧めです。
イソフラボンの過剰摂取は体調不良や病気を誘発することがあると言われています。サプリメントで摂取するのは控えて食事で適量摂取しましょう。
豆腐や豆乳は体を強く冷やすので冷蔵庫から出した温度で食べるのはおすすめしません。調理したりレンジで温めるなどしてから食べるように努めましょう。豆乳はたっぷり量が飲めますが、お腹を冷やすので飲み過ぎは禁物です。
排卵期でも子宮内膜が薄い理由は?
排卵期は低温期と高温期の間にある数日間を指します。
この時期は基礎体温が一時的に下がり、排卵が促されます。排卵が終わると卵胞からプロゲステロンというホルモンがたくさん分泌され、急激に基礎体温を上げて妊娠に備えます。
排卵期や排卵日になっても子宮内膜が薄い理由はエストロゲン不足、血行不良など様々な原因が考えられます。
ホルモン不足は素人では対処が難しく大豆製品を食べるくらいしか対処方はありませんが、血行を改善させることは努力次第で可能です。
血液は動脈は心臓の力で押し出されますが、静脈は自分の力だけでは心臓に戻ることが難しいと言われています。
静脈の血液を流すためには筋肉の力を借りないといけません。筋肉の曲げ伸ばしで静脈も刺激を受け、中の血流も動きます。静脈の中にはところどころに逆止弁があり、きちんと心臓に流れるように作られています。
血流を改善するには有酸素運動と言われるのは、静脈の血流を改善するにはある程度動くことが必要なのも理由の一つです。
特に大腿部の筋肉は大きく、太股を刺激する運動は大きな血流改善効果が期待できます。
スクワット、踏み台昇降、階段を上り下りする(しっかり膝を上げないと効果がありません)などの運動は大腿部を刺激し、強い血流改善効果が期待できます。
お腹と足首を冷やさないように腹巻きとレッグウォーマーをして、短時間で良いのでできるだけ毎日行いましょう。大腿部がしなやかに動くと血流改善だけでなく怪我をしにくくなり、出産も比較的スムーズになる効果があります。
排卵後は子宮内膜は薄いままで、ほとんど育たなくなります
排卵後は子宮内膜は薄いままです。
排卵後に分泌されるプロゲステロンは子宮内膜をフカフカにし、受精卵が着床しやすい環境は整えますが子宮内膜を育てる力はないからです。
ただ、フカフカにする過程で子宮内膜は少しだけ厚みが増えます。排卵が終わったからといって体を冷やさないように心がけましょう。プロゲステロンは子宮内膜の質を高める作用があり、プロゲステロンもまた血流に乗って子宮に作用するからです。
子宮内膜は厚みだけでなく質も重要です。子宮内膜が厚ければ比例して子宮内膜の質も高まるので「厚くする」ことに注力するのは大事ですが、それだけにこだわると高温期に怠けてしまいかねません。
適度なリラックスは必要ですが、高温期も引き続き有酸素運動は続けましょう。血流は活動する時間帯はきちんと流れていることが大事で、ホルモンは24時間作用し続けます。
きちんと血流を流す習慣を付ければ寝た後もスムーズな血流が保てます。少し面倒かもしれませんが、できる限り運動は続けましょう。
子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
子宮内膜が薄い私にとって、排卵のチャンスを無駄にしないことが何より大事でした。受精卵が子宮内膜に着床するには、子宮内膜がふかふかのベッドのように厚くなっていないとダメなんです。
限られた排卵のチャンスを逃さないためにとても大切なのが、子宮内膜を厚くして着床環境をしっかり整えておくこと。
受精卵が着床するには、子宮内膜が厚くふかふかになっていないといけません。
せっかく精子と卵子が出会えても子宮内膜が薄いと着床できず妊娠には至らないのです。
多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?
元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は妊娠を考えはじめた時から服用しましょう。
参考元:浅田レディースクリニック
葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる
妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。
そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。
安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね・・・
特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。
私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。
このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。
子宮内膜が薄かった私が大切にした葉酸サプリの選び方を紹介しています。