- ツボってなに?子宮内膜を厚くするお灸があるって本当?
- 子宮内膜を厚くするには足首を冷やしてはいけません~三陰交は女性にとって大事なツボ
- 血が滞ると子宮内膜が薄くなります~血海で血の巡りを改善し子宮内膜を厚くする
- 内関は吐き気予防で有名なツボですが、子宮内膜を厚くする効果が期待できます
- 中級者向けのツボ、至陰~お腹がホカホカ温まるツボです
- お灸のやり方は?有名な「せんねん灸」と「せんねん灸 太陽」の使い方
- 子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
ツボを突く、ツボにはまるなど日常的にもよく使われますが、そもそもツボとは何でしょうか。
ツボは3000年ほど前の古代中国の西方で発見され、全身に365個あると言われる刺激点です。ツボを刺激して元気を取り戻すことを発見したことで鍼灸の元になり、東洋医学の一種に進化しました。
中国の古代医学では人体には14本の経絡(けいらく)と呼ばれる道があり、その経絡に沿って経穴(けいけつ・ツボのこと)が点在しています。
ここでは、薄い子宮内膜を厚くするツボについて、私の実体験を交えてお話していきます。
ツボってなに?子宮内膜を厚くするお灸があるって本当?
東洋医学では経絡は人体のエネルギーの通り道で5つの臓器(肝・心・脾・肺・腎)と繋がっていると考えます。
不摂生やストレスなどで流れが滞ったりエネルギーが減ると病気になると考えられます。
健康を保つためには経絡に十分なエネルギーが通ることが欠かせません。全身のバランスが安定している=健康、と考えるのが東洋医学の基本です。
東洋医学では不妊も病気と考えます。
例えば「腎」が弱いと生命力を失い妊娠する力が弱くなると考え、腎が弱くなると老化が進むと言われています。
腎に繋がる経絡のツボを刺激することで腎の活力を取り戻し、健康になる=妊娠力が上がると考えます。鍼灸や漢方薬(中医薬)などを続けると妊娠力が上がり、子宮内膜を厚くする効果も期待できるといわれています。
鍼灸は全身を診て治療を受けるのが理想です。母体に精通した鍼灸師で治療を続けるのが理想ですが、ある程度はセルフケアもできます。
ぜひ子宮内膜を厚くすると言われるツボを刺激して妊娠力向上を目指しましょう。ただ妊娠力が付くだけでなく体も元気になりハツラツとした生活を送ることができます。
子宮内膜を厚くするには足首を冷やしてはいけません~三陰交は女性にとって大事なツボ
女性にとって最も大事にしたいツボは「三陰交」(さんいんこう)です。
三陰交は3つの経絡が交わる交差点で、妊娠力アップや性機能障害の改善、更年期障害の緩和など様々な効果が期待できます。
妊娠中は安産を促すと言われ、出産後の疲労回復などにも効果を発揮します。ツボ刺激の第一歩は三陰交がお勧めです。
三陰交は子宮内膜を厚くするお灸としても有名です。
三陰交は内側の足首のくるぶしから指幅4本ぶん上に上がったところです。足首より少し上あたりを探ると痛い、違和感のある場所が三陰交です。指先が敏感な方なら、ツボが少し窪んでいるのを感じることもあります。
お灸をすえるのが理想ですが火を使うのが怖いときはペットボトルで暖めても効果が期待できます。
小さな耐熱性のペットボトルに70℃くらいの湯を入れ、タオルで包んでからツボに当てます。十分に暖まるまで当てたら反対のツボも刺激しましょう。
三陰交の位置は低温期、排卵期、高温期、生理期間中で若干変わります。生理周期の時期ごとに3つの経絡のどれかが強くなったり、弱くなったりするためです。
前回あった三陰交のツボが移動することはよくあるので、場所で覚えるとツボの位置がずれることがあります。「触って痛い(違和感がある)場所」を探しましょう。
三陰交のある足首は露出しないことが大事です。
足首を出すパンツスタイルが流行していますが妊娠力向上という点では避けたほうが無難です。レッグウォーマーなどでカバーして保温に勤めましょう。
血が滞ると子宮内膜が薄くなります~血海で血の巡りを改善し子宮内膜を厚くする
子宮内膜を厚くするお灸で三陰交とともにお勧めなのが「血海」(けっかい)です。
物騒な名前ですが「血の流れを改善する」効果がとても高いツボです。冷え改善に効果が高いので冷え取りのツボとしても効果が期待できます。
血海は足のひざの内側の上にあります。あぐらを組んで座り、ひざのお皿より指幅3本ほど上の場所にあります。肘で押してグリグリすると痛い場所があるので、そこが血海です。
血海はお灸でも効果がありますが、肘や親指で刺激すると良いでしょう。泣きたくなるほど痛いですが痛みに耐えて刺激することで徐々に体が温まってきます。
痛みが弱くなるまで刺激すると下半身に血が巡っていることが実感できるでしょう。
血海は血流を改善することで子宮内膜を厚くする効果が実感できます。親指で刺激するのは仕事の合間でもできるので、習慣にすると良いでしょう。
血海もできるだけ冷やさないほうが良いツボです。短いスカートやズボンを履くのは程々にしてタイツなどで保護しましょう。足首を冷やさないことも大事です。
内関は吐き気予防で有名なツボですが、子宮内膜を厚くする効果が期待できます
内関(ないかん)は「つわりの吐き気止めのツボ」で有名ですが、妊娠力向上にも力強い味方になるツボです。
内関は「心の関所」と言われ、ストレス緩和やリラックス効果が期待できます。強いストレスは血の巡りを滞らせ子宮内膜も薄くなってしまいます。
リラックスを促すことで血流が改善するので、内関も子宮内膜を厚くするツボとして活用しましょう。
内関は腕にあります。手のひらを上にして腕を伸ばし、手首に指3本を横に当てます。その付近を押して何となく違和感がある、痛みがある場所が内関です。
お灸で温めると効果が高いですが、指で刺激しても効果が期待できます。
妊活中はどうしてもストレスが多くなりがちですが、そんな時こそ内関の出番です。内関は常に刺激を与えると良いと言われ、米粒を半分に割ってテープで内関に張り付けても効果があります。
妊娠した後でも大活躍するツボなので、ぜひ内関の場所は覚えておきましょう。
中級者向けのツボ、至陰~お腹がホカホカ温まるツボです
子宮内膜を厚くするツボは様々ありますが、お灸やツボの位置を取るのに慣れたらお勧めしたいのが「至陰」(しいん)です。
至陰は子宮内膜を厚くする効果が高いツボで、鍼灸院でも活用します。至陰は場所を探したりお灸をするのが難しいツボなので、ある程度鍼灸に慣れた人でないとお勧めできませんが子宮内膜を厚くする効果が高いツボです。
至陰は足小指の爪の外側の生え際にあります。押さえることは難しい場所なのでお灸で刺激します。
点灸という上質のもぐさを小さく丸めたものを直接肌に置いて点火するお灸が理想ですが、やけどのリスクがあるのでセルフケアならせんねん灸で十分です。
せんねん灸を足の小指の付け根に貼り付け、点火すれば完了です。お灸が終わるころには子宮あたりがホカホカ暖かくなるのが実感できるでしょう。
もし下腹部に熱さを感じないときは、もう1回行います。合計3回までは連続して行えます。
至陰は左右の足どちらかが子宮内膜を厚くする効果が期待できます。(両方の足とも効果がある人もいます。)
どちらの足の至陰のほうが効果があるかは個人差があるので、出来れば母体に詳しい鍼灸師に相談しましょう。
お灸のやり方は?有名な「せんねん灸」と「せんねん灸 太陽」の使い方
お灸で有名なのは株式会社セネファの「せんねん灸」です。たいていのドラッグストアで売っているので、お灸に興味があればせんねん灸を試してみましょう。
せんねん灸は両面シールが貼ってある土台に筒状に詰めたもぐさが乗っています。火を付けてからツボに貼り付けますが、慣れない時は貼ってから点火しても構いません。
せんねん灸は土台の厚さでお灸の熱さが変わります。初心者の方はいちばん土台が厚いソフト灸「竹生島」がお勧めです。
慣れない間はツボに印を付けて、そこにお灸を貼り付けると良いでしょう。
慣れてくれば印がなくてもお灸ができますが、慣れるまでは印を付ける習慣を付けましょう。ツボでない場所を刺激するとすぐに熱く感じます。
せんねん灸には「太陽」という火を使わないタイプのお灸もあります。
貼るカイロにもぐさを貼り付けたようなお灸で、あまり高温になりませんが長時間(数時間ほど)程良い熱が続き、ツボを刺激します。
とても便利ですがツボによっては長時間温めないほうが良いものがあるので、無闇に使わないほうが無難です。出来ればプロの鍼灸師に相談してから使いましょう。
お灸が怖いと感じる人は暖かいお湯で温めるだけでも効果が期待できます。
ペットボトルにお湯を入れてツボに当てるだけでも相当な効果があります。やけどに注意してタオルなどで包んで適度に保温することが大事です。これで効果が出たと実感できたら、せんねん灸などのお灸にチャレンジしても良いと思います。
お灸のセルフケアの注意点は「火の処理を完全にする」ことです。最悪の場合は火事を起こす可能性もあります。
床にバスタオルなどを敷いて、床がお灸の灰で焦げないように配慮しましょう。水を張った容器を横に置き、使い終わったお灸はそこに入れて消火します。
お灸を摘んで取るときは素手では熱すぎるので、ピンセットで取ることをお勧めします。少しピンセットを広げて摘みやすくすると慌てずに済みます。お灸を取るときは摘んで少しひねると簡単に取れます。無理に引き剥がすと痛いので気を付けましょう。
お灸はライターや線香でで点火しますが、火を使うのが怖い場合はせんねん灸専用の電熱点火器を使いましょう。
お灸のセルフケアはあくまで補助的な処置です。出来れば信頼できる鍼灸院に通うのが理想的です。
妊活専門の鍼灸院もありますが高額なので、安産灸など母体に詳しい鍼灸師に依頼したほうが良いかもしれません。忙しい場合は自宅まで往診してくれる鍼灸師もいます。
子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
子宮内膜が薄い私にとって、排卵のチャンスを無駄にしないことが何より大事でした。受精卵が子宮内膜に着床するには、子宮内膜がふかふかのベッドのように厚くなっていないとダメなんです。
限られた排卵のチャンスを逃さないためにとても大切なのが、子宮内膜を厚くして着床環境をしっかり整えておくこと。
受精卵が着床するには、子宮内膜が厚くふかふかになっていないといけません。
せっかく精子と卵子が出会えても子宮内膜が薄いと着床できず妊娠には至らないのです。
多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?
元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は妊娠を考えはじめた時から服用しましょう。
参考元:浅田レディースクリニック
葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる
妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。
そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。
安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね・・・
特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。
私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。
このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。
子宮内膜が薄かった私が大切にした葉酸サプリの選び方を紹介しています。