- 更年期は子宮内膜が薄くなる時期です
- 子宮内膜が薄くなる理由は女性ホルモンの低下?
- 血行不良も子宮内膜を薄くします
- 不正出血にご注意!更年期は病気にも気を付ける時期です
- 子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
更年期は子宮内膜が薄くなる時期です
更年期に入ると子宮内膜が薄くなることがあります。なぜ女性に更年期という期間があるのか知れば、その理由は理解できるでしょう。
女性は胎児の時代に一生ぶんの卵子の元(卵原細胞)を作ります。男性の精子は精巣の中で常に細胞分裂して若い細胞を作りますが、女性はこの時期に作られた在庫だけで子孫を繋ぎます。
新生児の段階で卵原細胞は1/3以下に減り、思春期を迎えた時点で1/20以下まで減ります。思春期から卵巣が活動を始め、卵巣や卵胞から2種類の女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンが作られます。
卵は妊娠5カ月か6カ月の胎児の頃が一番多く、500万個とか700万個あるといわれます。ところが「おぎゃあ」と生まれる時にはすでに200万個くらいに減り、思春期、つまり生殖年齢に入った頃で10万個から30~40くらいになっています。
参照元:浅田レディースクリニック
エストロゲンもプロゲステロンも卵子がなければ生成できません。
更年期は卵子の在庫が少なくなる頃から尽きるまでの約10年間の期間です。いつ更年期を迎えるかは卵巣の中の卵原細胞の数次第なので個人差はありますが、一般的に40代から50代にかけての期間になります。
特にエストロゲンは女性らしい体を作るホルモンです。エストロゲンが減ると若々しさがなくなり、頭痛やめまい、気分の不安定など様々な不定愁訴に悩まされます。これらの症状を更年期障害と呼びます。
子宮内膜を厚くするためにはエストロゲンが欠かせません。エストロゲンが減ることは子宮内膜が薄くなることに直結します。
更年期も定期敵に心身を労れば上手に乗り切れることもあります。しかし気分の落ち込みを解消しようとコーヒーなどカフェイン飲料をがぶ飲みしたり、無理に動いてストレスが強くなると、血行が悪くなってますます悪化しかねません。
カフェインと女性の卵子の量は正比例するという論文もあり、日常的にコーヒーを飲まない女性に比べて日常的に飲む女性のAMH(卵子の量を計るホルモンの値)は明らかに低下しています。
急激な卵原細胞の減少は更年期をさらに悪化させるおそれがあります。出来る限り卵原細胞を温存するためにも、過度なカフェイン摂取は控えましょう。
有酸素運動やヨガ、整体、太極拳など全身にエネルギーを巡らせバランスを整える運動を取り入れると血行不良が改善し、子宮内膜の老化を穏やかにすることが期待できます。
子宮内膜が薄くなる理由は女性ホルモンの低下?
更年期で子宮内膜が薄い理由はホルモンの低下です。子宮内膜が薄くなるとハッキリと生理の量が変わった、と自覚症状があります。
卵子の数が減ると、どうしても女性ホルモンの生成も減ってしまいます。ある程度薄くなってしまうのは自然な現象で、過度に気に病まないほうが良いでしょう。
大事なのは子宮内膜を厚くするよりも、子宮内膜の質を上げることです。もちろん厚くなることが理想ですがそれに固執するとストレスが溜まり、ますます悪化しかねません。
不妊治療では足りない女性ホルモンは薬で補充します。補充すれば子宮内膜の厚さが回復することもあります。治療を受けている間は「女性ホルモン不足」を心配する必要はありません。
血行不良も子宮内膜を薄くします
更年期でよく起こる症状に「ホットフラッシュ」があります。上半身はとても暑くて汗が止まらないのに下半身は氷のように冷えきってしまう症状です。
ホットフラッシュは顔や胸から上の部分が急に赤くなり、心拍が早くなって体温が上がる感じを表す言葉です。軽いホットフラッシュだけで終わる人もいれば、ホットフラッシュの後に急激に大量の汗をかく人もいます。極端な例では、夜中に何度も(例えば毎時間)ホットフラッシュと多量の汗が出るために不眠症になるということもあります。
参照元:レディースクリニックつねざわ
エストロゲンは自律神経を正常に働かせる作用があり、そのエストロゲンが減ったことで自律神経が乱れてしまうのが原因です。
脳の視床下部が「卵巣にエストロゲンを出せと指令を出しているのに全然働かない、早く出せ」と何度も強く指令を出すことも自律神経が乱れてしまいます。
なにもしなくても血行が悪くなってしまう時期が更年期です。
東洋医学では「エネルギーが上半身に上がりすぎている不健康な状態」と判断し、原因の一つに血行不良があると考えます。
自律神経が乱れると血管が収縮し、血流が悪化します。ホットフラッシュの場合は下半身への血流が滞り、全身のエネルギーが上に上に上がってしまうと考えます。
東洋医学では上半身は冷たく、下半身が温かい状態が健康と考えます。頭で冷静に判断し、足はすぐ動けるよう温めているのが健康的な状態です。血行不良は子宮内膜を薄くする作用だけでなく、様々な悪影響を起こします。
半身浴や足湯などで下半身を温める、スクワットなどで足の筋肉を付けることである程度は改善します。足首はできるだけ冷やさないようにしましょう。
不正出血にご注意!更年期は病気にも気を付ける時期です
更年期は大きな病気を起こしやすい時期にもなります。体内のバランスが大きく変わるので心身とも大きな負担がかかるためです。
エストロゲンは女性らしい体を作るだけでなく、骨を丈夫にしたり子宮がんのリスクを下げるなど様々な働きがあります。
更年期になると婦人病のリスクが上がり、子宮がんや子宮筋腫などが発生しやすくなります。
子宮内膜の一部にコブやがんが発生すると、そこから出血しやすくなります。コブの面積分だけ子宮内膜の面積が増えるので相対的に生理痛も重くなりがちですが全く自覚症状がないこともあります。
月経でもないのに不正出血がだらだらと続く、腹痛が長期間続くなどの症状が出たら子宮内膜の病気かもしれません。すぐに婦人科に相談しましょう。(不妊治療を受けているならその病院が最適です。内診などで調べることができます。)
自覚症状がなくても必ず年に一度は子宮がんの検査を行いましょう。早期に病気を見つければ治療も簡単で完治しやすく、妊活を続けられる可能性を上げることもできます。
子宮内膜が薄くて着床しにくかった私が一番重要視した葉酸
子宮内膜が薄い私にとって、排卵のチャンスを無駄にしないことが何より大事でした。受精卵が子宮内膜に着床するには、子宮内膜がふかふかのベッドのように厚くなっていないとダメなんです。
限られた排卵のチャンスを逃さないためにとても大切なのが、子宮内膜を厚くして着床環境をしっかり整えておくこと。
受精卵が着床するには、子宮内膜が厚くふかふかになっていないといけません。
せっかく精子と卵子が出会えても子宮内膜が薄いと着床できず妊娠には至らないのです。
多くの不妊治療の専門医達も子宮内膜を厚くするのに葉酸は重要だと言っていて、葉酸サプリを飲めば赤ちゃんの先天性異常のリスクが72%も軽減されることから、厚生労働省も妊活する人は積極的に飲むように勧告しているという事実、ご存知ですか?
元気で健康な赤ちゃんに出会えたいま、振り返ってみて葉酸サプリを飲んでおいて本当に良かったと感じています。
葉酸は子宮内膜の強化や受精卵を作って守るという子宮内環境を良くする効果があります。葉酸は、不妊治療中の女性のみでなく、男性にも飲んで頂きたいサプリメントです。葉酸が不足していると精子の染色体に異常が起こる確率が高くなると言われています。
葉酸は妊娠を考えはじめた時から服用しましょう。
参考元:浅田レディースクリニック
葉酸は水に溶けやすく食事からでは吸収されにくのが弱点で、科学的に先天性異常の発症率を70%以上も低減が実証されているのは、食事ではなくサプリからのみ。だから、葉酸サプリを摂取するように国も強く勧告しているんです。
諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品からの葉酸を摂取するよう勧告されています。
食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減が期待できる
妊娠しやすくするためには子宮内膜をふかふかにする必要があります。
そのために必要な栄養素に葉酸がポイントといわれていますが、実は葉酸サプリなら何でもいいわけじゃなくて、妊活中に最適な葉酸サプリを選ぶことが大切なんです。
安心して飲めるサプリならいいですが、もしも適当に選んで飲んでいたサプリが無駄な添加物がギトギト、妊活中に必要な葉酸量が入っていない、製造工程がやばすぎる、とかだったら引きますよね・・・
特にコンビニとかで誰でも買える葉酸サプリは、妊活中は飲んでも無駄になるケースもあるので、葉酸サプリの選び方をしっかり知ることはとても重要です。
私も最初なんでもいいのかと思って、コンビニの安いやつを飲んでいたら全く意味がなくてがっくり。そこから真剣に葉酸について勉強してからは、何も知らなかった過去の私を本気で叱りたくなりました。
このときの経験を元に、葉酸サプリの選び方を分かりやすくまとめましたので、まだ飲んでいない人、飲んでいたけど適当に選んでいたかも、という人は参考になさって下さい。
子宮内膜が薄かった私が大切にした葉酸サプリの選び方を紹介しています。